脂漏性皮膚炎を鍼灸でケアする|症状緩和のきっかけをつくるために
脂漏性皮膚炎を鍼灸でケアする|症状緩和のきっかけをつくるために
長年続く脂漏性皮膚炎。
皮膚科に行って処方されるのは、炎症を抑えるステロイド剤かニゾラールローションがほとんど。でも一向に改善しない。
慢性化する症状を何とかしようと調べていく内に迷走してしまう。
もう疲れてしまった。
こんな声をよく聞きます。
今回は、皮膚科、美容外科以外での脂漏性皮膚炎ケアの可能性について書いていきます。
CONTENTS
1.脂漏性皮膚炎を鍼灸でケアする
早速結論から書いていきます。
ルクレクサでは、
鍼の血行促進作用を生かし、赤みがあるところ以外の血行促進をすることによって
血流を変え、赤みを緩和していきます。
これを、健部誘導(けんぶゆうどう)と言います。
また、鍼は打った後、10~15分程置くことで、
副交感神経が高まり、リラックス効果が高まります。
これによってストレスケアをします。
皮脂分泌コントロールに役立ちます。
脂漏性皮膚炎ができやすい部位は、
頭皮、顔、耳、首が圧倒的に多いです。
これは、熱が上に溜まりやすいとも言えます。
そこで、熱のバランスを整えるため、脚に、「火を使わないお灸」を使い、温熱療法をします。
それによって上半身と、下半身の熱バランスを調整します。
「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」
という言葉があるように、
頭、顔ののぼせを軽くし、お腹、下半身を整えることで、
心身の調子も上がり、生活の質も向上します。
2.完治は難しくても症状緩和はできる
鍼灸は脂漏性皮膚炎に対する高い症状緩和効果が期待できます。
脂漏性皮膚炎でお悩みの方の中には、
10年、20年以上悩み続けているという方も多くいらっしゃいます。
完治か、そうでないかで考えると精神的にも辛くなります。
100か0
白か黒
の思考ではなく、
『今の症状が2割落ち着いたらどれだけ嬉しいだろう』
と小さなステップを踏むことを大切にすることで、
心が楽になります。
私自身、高校3年生の頃から、
顔の赤み(特に、眉間、鼻、両ホホ)で悩み続けてきました。
薬、漢方、化粧品、光治療、ピーリング、サプリなど・・・
ありとあらゆるものを試してきました。
それで完治したかと言うと、完治しませんでした。
【参考記事】
脂漏性皮膚炎は10年で治ったのか?
現在は、そこから20年たち、症状はほとんど気になりません。
しかし、寝不足、ストレス過多、不安が多い時は、
顔の赤み、かゆみ、頭皮のフケがひどくなることもまだあります。
脂漏性皮膚炎で悩まれている方は、
気になるところ(患部)をケアし過ぎる傾向があります。
それが、
・症状をさらに悪化させている
・完治を遅らせている
ことにつながっていることも多いです。
鍼灸は、心身のバランスを整え、自らが持つ回復力を高めてくれます。
これが、脂漏性皮膚炎の症状緩和に関わってきます。
3.乳児脂漏性湿疹から考えてみる
脂漏性皮膚炎と調べてよく出てくるのが、
「乳児脂漏性湿疹」です。
こちらは、
生後2~3カ月の赤ちゃんが、
1)ホルモンバランスの乱れによって皮脂分泌が増える
2)過剰な皮脂が過酸化脂質に変わり、皮膚を刺激
3)赤み、かさぶたが出てくる。
と成人の脂漏性皮膚炎と同じような状態になっています。
その後、生後1~6歳の時期になると、逆に皮脂分泌は減り、
むしろ乾燥傾向となり、同時に乳児脂漏性湿疹も気にならなくなります。
ここで1つわかることがあります。
それは、
「脂漏性皮膚炎と皮脂分泌は強く関係しそうだ」
ということです。
でも、本(医学書含む)を読んでも、ネットで探しても、
皮脂分泌をコントロールする有効な情報が非常に少ないのが現状です。
4.皮脂分泌をどうやってコントロールするか?
皮脂分泌は、
・食生活
・睡眠
・スキンケア
・ホルモンバランス
・年齢
・ストレス状態
・温度(外気、室内)
・便通
などさまざまな要因が複雑に関わっています。
〈皮脂分泌が多くなる事例〉
甘いものをよく食べる。
野菜、果物はあまり食べない。
睡眠不足気味。
仕事のストレスが多い。
皮脂をしっかり落とそうと、洗浄力の強い洗顔料を使っているため乾燥気味。
〈皮脂分泌安定化に近づける事例〉
脂肪分の少ないタンパク質(鶏のささみ、魚の赤み、豆など)を積極的に食べている。
ビタミンB群、ビタミンCをサプリで補っている。
疲れをためすぎないよう、睡眠を大事にしている。
スキンケアは、肌状態を見ながら、過不足なく行うよう意識している。
皮脂分泌をコントロールすることは、
脂漏性皮膚炎だけでなく、
・ニキビ予防
・テカリ予防
・角栓ケア
にも効果大のため、できるところから取り組んでいきたいですね。
さらに詳しく知りたい方向けに、過去に書いた参考記事をのせておきます。
【参考記事】
皮脂分泌特集
5.ホルモンバランスを整えるためにできること
ホルモンバランスが乱れる
↓
皮脂分泌が増える
このようによく言われます。
『だったら、ホルモンバランスを整えたらイイじゃん!』
こう思った方も多いはずです。
皮脂分泌に関係が強いのは、
男性ホルモン(テストステロン)
女性ホルモン(エストロゲン)
生理前に高まり、皮脂分泌を増やす(プロゲステロン)
です。
よく言われるホルモンは、生理学では「内分泌系」の中で紹介されています。
テストステロンは精巣。
エストロゲン、プロゲステロンは卵巣
から分泌されています。
他のホルモンは、
脳、甲状腺、膵臓、副腎、腎臓、心臓など・・・
数多くの臓器が関わり、人体のバランスを調整しています。
『なんだか難しいな・・・』
そう思われた方、ご安心下さい。
ホルモンバランスを整えるには体内の健康も大事
ということが伝われば大丈夫です。
例えば、顔の脂漏性皮膚炎で悩まれている方は、顔のことばかりが気にされます。
それに対して、私が
「それよりも健康に気遣うとイイです」
と伝えるのはこういった理由があります。
6.自律神経の働きも整えたい
ホルモンバランスの乱れと共に大切だと考えているのは、
自律神経です。
交感神経、副交感神経、自律神経失調症
などの言葉を聞いたことがあるかもしれません。
自律神経は内臓、血管の働き、状態をコントロールしています。
この司令塔が正常に動いてくれればイイのですが、
・ストレス過多
・呼吸リズムの乱れ
・精神疲労
・昼夜逆転
などがあって自律神経の働きが乱れていると、内臓の働きにも影響が出てきます。
内臓の働きに影響が出る
↓
ホルモンバランスにも影響が出る
自律神経は、内臓をコントロールしている。
だから、自律神経のバランスを整えることは、
皮脂分泌をコントロールすることにも関係してきます。
◇呼吸のリズムを整える
「呼吸」と言えば、鬼滅の刃を連想する方も多いかと思います(多いのかな?)。
呼吸のリズムと自律神経は密接に関わると言われています。
浅くて速い呼吸・・・交感神経を高める(バトルモード)
深くてゆっくりとした呼吸・・・副交感神経を高める(リラックスモード)
脂漏性皮膚炎でお悩みの方は、ストレスを強く感じている傾向にあります。
そのため、浅くて速い呼吸リズムになりやすいです。
それを、深くてゆっくりとした呼吸を意識することで、
心身のリラックスできる時間が増え、内臓の働きも活発にすることが期待できます。
特に、ゆっくりと鼻(口)から息を吐くことをオススメしています。
息を吸う時は鼻からです。
※ルクレクサでは鼻呼吸を強く推奨しています。
7.皮むけ(りんせつ)にはホームエステプログラムが効果的
脂漏性皮膚炎によって皮がめくれたようになる。
これは鱗屑(りんせつ)とも言われています。
こちらに関しては、
ルクレクサのホームエステプログラムが効果を挙げています。
肌表面をケアするだけでなく、高い保水力で角質層の構造を整え、
肌質そのものを変えていきます。
個人差はありますが、2~6カ月で効果を実感される場合がほとんどです。
私自身、化粧品に500万円ほどかけて色々試してきました。
その中で、自分にも良い変化が出て、お客様からも好評です。
脂漏性皮膚炎スキンケアについて詳しく知りたい方は、
以下の記事をご参考下さい。
【参考記事】
脂漏性皮膚炎ケアに対する化粧品の選び方|500万かけて検証
まとめ
脂漏性皮膚炎を鍼灸でケアする意味
脂漏性皮膚炎と皮脂分泌が大きく関係していると考えられる。
それは乳児脂漏性湿疹から考えると納得できる。
皮脂分泌を決める要素は数多くある。
その中でも、
・ホルモンバランスの乱れ
・自律神経がうまく働いていない
ことを優先してケアする必要がある。
鍼による血行促進、免疫力、回復力アップ、自律神経調整。
お灸によるのぼせの軽減。熱バランス調整。
マッサージを併用したリラックス効果。
この3つによって心身の健康を整えていく。
それが結果的に、脂漏性皮膚炎の症状緩和につながる。
ただいま日本全国からのお問合せが増えています。
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音声教材、オンライン個別相談をご用意しております。
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【 このブログを書いた人 】
すずけん
ルクレクサ代表
スポーツインストラクターを目指すも、
高校3年生の頃に、
ニキビ、脂漏性皮膚炎、ヒゲ
で悩み、美容に興味を持つ。
大学では、スポーツ科学、健康について学ぶ。
遊びを犠牲にしてバイト漬けの日々。
外見の悩みを解消するために大学4年間で使った金額は400万以上。
その後も健康や美容に3500万以上投資する。
机上の空論ではなく、実体験、現場の声をベースにした発信が注目を集めている。
日本全国からのお問い合わせ、ご予約も増えている。
特に脂漏性皮膚炎(顔の赤み)、20歳以上の難治性ニキビに関しては
日本トップクラスと言われている。
『同じように悩む人の役に立てる志事をしたい』
と思い、大学卒業後、男性では珍しいエステティシャンに。
大手エステで7年働き、エステの本場パリにエステ留学。
帰国後、2013年9月に独立。
1年目は、大手企業のやり方を真似て、
自分のやりたいことをやって大失敗。
夢を叶えたつもりが地獄へ落ちる。
失敗を認め、お客様の要望に応えるために改善を続ける。
現在は、
・スポーツ
・エステ
・整体
・鍼灸マッサージ
を応用した独自メソッドで、
顔だけでなく、心と身体を調律する「美容鍼 黄金律トリートメント」
を静岡にて提供している。
◎トータルエステティックアドバイザー
◎鍼灸師
◎あん摩マッサージ指圧師
◎認定整体師
◎機能訓練指導員
2012エステティックコンペティション 東海地区代表 日本3位
全日本鍼灸学会賞
鬼木医療学園賞
パリエステサロンにて小顔形成術、痩身技術開発