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認めたくない事実と、そこに見えた勝機 〈第129号〉

開業は、2013年9月。
お店の営業開始は同年12月。
そこからは、前回書いたように、苦しい状態が続きました。

営業開始当初は、その状況打破について考えていましたが、
途中から、抜本的に何かを考えなくてはいけないな、という考えに変わっていきました。

一番大変だったこと、苦しかったことは、
お金のことではなく、
失敗を受け入れることだったと思います。
『成功間違いない!』
と準備して進めてきたものが、こうも簡単に崩れる。
周りからどう見られているか、ということも気になりました。
見栄を張っていました。
正しい判断を下すより、平静を保ち、体裁を守ること、自尊心を傷つけないこと、
に精神力を使っていました。

しかし、経営者の端くれとして、経営状況を見て、合理的に判断する必要がある。
これはうまくいっていない。
シフトチェンジする必要がある。
そう思い直したのは、2014年9月ごろだったと思います。
後は、計画の修正と行動あるのみ。

手を打たなくてはいけないのは、固定費が高過ぎること。
特に家賃でした。
私一人で運営しているにも関わらず60㎡(2LDK)もあり、使わないスペースも多くありました。
また、看板などの広告に制限が多いこともネックでした。

改善に向けて動いた結果、静岡駅に近く、家賃も半分以下になり、小さいながらも看板を出しても良い物件を見つけることができました。
そして、弟と母親の協力もあり、若干夜逃げに近い感じで(手持ちできる備品は全て自分達で運びました)2014年12月より新しい場所での営業となりました。

この時には、創業時に比べ、少しですが、お客様も増えていて、最悪の状態は回避していました。
そして、何より良かったことは、固定費が減ったことで、先行投資できる費用が増えました。
元来、私は、勉強が大好きです。
接客以外の時間は、大体、経営、健康、美容、お客様ごとの課題について調べています。
強制されているわけではなく、自然とそうなっていきます。
そこに費用を回せるようになりました。

新しい場所に変わり、強みを磨くことに、時間、労力、お金が割けるようになり、
自分の中の何かが変わっていきました。
それが、不思議と新しいお客様を呼び、サービスの向上にもつながりました。

好きを仕事にしたはずが、お店を持つことで足元を見失っていました。
土地のせい。
他人のせい。
資金不足のせい。
立地のせい。
アベノミクスによって競合が増えたせい。

とにかく外に要因を挙げ、肝心の自分が抜けていました。
希望が打ち砕かれたショックは大きかったですが、
事実を受け入れた後は、その先について考え始め、
そして、少しマシなアイディアが浮かんできます。
とりあえずの活路は見出せます。
今でもその繰り返しです。

こうして、ルクレクサは2年目に入ります。
年は変わり、2015年。
私にとっての大きな変革が訪れます。
2015年1月
イチロー マーリンズ移籍
この日の会見が、初心を思い出すきっかけとなりました。

2014年当時の店舗入り口

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