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ニキビは1日にして成らず〈第104号〉

大人ニキビで悩まれている方がよくおっしゃること。
「気が付いたら急にニキビがひどくなってて・・・」

私はこれを聞くと、
『つまり、ニキビが気になるくらいまでひどくなったのが最近ということだな・・・』
と心の中で言い換えます。
本当は、ニキビの元はかなり前からできていて、ある程度状態が悪くなってから気になり出す、
という流れだと思います。

その後、
「とにかく早く治したい!」
とおっしゃいます。
私も長年ニキビで悩んできているのでそのお気持ちよくわかりますが、
この過程がニキビを長引かせる要因の一つになっているのだな、と今は考えています。

①ニキビができやすい環境にある。
②少しずつニキビができていく。
③数カ月くらいして、初めて自分が気になるレベルになっている。
④にも関わらず、本人は、目に見えるニキビがいきなりできたものだと思い、すぐに何とかなると思ってしまう。
⑤そこで結果を急ぐあまり、不適切なケアをして、さらに悪化させてしまう。
⑥こうして長引く悪循環が始まる。

私の場合は、17歳から25歳くらいまでかなり多くのニキビがありました。
その後は段々少なくなり、32歳時点で、ほとんどニキビもできなくなってきています。
現在は、ニキビ跡の凹凸、毛穴の開きをケアしています。
一見すると、過去にニキビで悩んでいたとは思えない状態まで改善しています。

ニキビで深く悩んでいる時は、よくこう思っていました。
『今の俺はこんなんだけど、色々勉強しているし、紫外線対策だって長くしているから、もっと年をとってからが勝負だ!
今肌トラブルで悩んでいない同世代の奴ら、見てろよ・・・』
毎日こう思っていました。
おかげで、今は実年齢よりもずっと若く見られます。

でも、
うまくやれば20歳くらいにはかなり肌状態を落ち着かせることもできていたのにな・・・5年は無駄にした。
そう感じます。

高校3年生からニキビが気になりだして、
慌てて、化粧品、汚れふき取りシート、紫外線対策、サプリメント、生活習慣改善などに取り組みました。
その後、美容外科でのケミカルピーリング、メディカルエステ、光治療、漢方などもやりました。
これだけやってもほとんど変わらないか、悪化するばかりでした。
そのたびに、悩みは大きくなり、
『どうしたらキレイな肌になれるのだろうか?』
と考え続けました。

今ハッキリ言えるのは、
「だから肌はキレイにならなかった」
ということです。
お金も時間も労力もかけ過ぎた。
人体で顔だけが独立しているわけではないから、もっと気楽に、もっと自然の流れに即して対処すれば良かった。
貴重な経験、そこで得た知識や考え方もあるけれど、無駄なことをしてしまったな、と思っています。

大人ニキビは、原因がさまざまであるからこそ、即効的なケアに走る前に、
『どうしてできたんだろう?』
と自分の生活を3か月前くらいまでさかのぼって振り返ってみると、人生のヒントまで見つかるかもしれません。
ニキビは1日で急に出てきたわけではありませんから。

 


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