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需要と供給 そこで働く人 〈第82号〉

前回は、「残念な美容クリニック」というタイトルで書いていきました。
せっかく自分が長く多く通っているのに、これで終わっては内容が浅いな、と感じ、今回は、視点を変えて書いていきたいと思いました。

それなりに知名度がある美容外科の待合室は常に混みあっています。
『やっぱり需要があるんだな・・・』と感じます。
私は、医療レーザー脱毛、ニキビ治療(今は行っていません)で行きますが、他にも美容整形(形成外科的)、ほくろ除去、脂肪吸引などさまざまなメニューがある場合がほとんどです。
待合室にいる方の目的もさまざまです。
まず、ここで考えられることが管理の煩雑さ。
そして、目的に応じて変える必要がある接客。

医療レーザー脱毛は、部位にもよりますが、今やっている胸部だけならレーザーを当てている時間は10分程度です。
部屋に案内され→着替えをして→脱毛を受けて→炎症止めの薬を塗ってもらい→着替えをして
という流れで、照射時間含め15分程度で終わります。
予約状況にもよりますが、大抵、次の予約の方がいるはずです。
照射する側も、回転を重視せざるおえないため、1人1人へ配慮をしている場合ではない、というのが実情かもしれません。

また、治療に使う高額な機器(リースをしていて、月々でリース料を支払っているケースもあるはず)、医療器具、施設維持費、人件費、広告費等のコストも常に発生するため、売上がなければ、従業員の生活はもちろん、クリニックの存続に関わることは想像できます。
多くの患者に来院してもらう→できる限り高額なプランで契約してもらう→回転効率を上げ、できるだけ多くこなす
基本としてこういった要素を外して考えることはできません。
働く人も大変なんだ、ということが理解できます。

大変な事情だから皆対応が雑になるのか?
というと、不思議とそうではありません。
たとえどんな状況下であろうと、内容を良くしようと頑張っている人が必ずいます。
パレートの法則で言われるように、集団がいれば、大体20%くらいはそういった素晴らしい方がいます。
あとは、考え方や従業員教育、仕組みなどが良ければ、集団全体のレベルが上がっていて、ほとんどの方が満足のいくサービスができるようになります。
先述したファンケルスクエアクリニックはそれがうまくいっていたのではないか、と考えます。

私は、自分の経験から、1人、1人対応していくスタイルを重視したいと考え、創業当初から、スタッフは私1人、ベッド1台という形でやっています。
予約も詰めて取るようなことはしていません。
これは、大切にしていることですが、お店の運営はなかなか大変です。
業績のことだけ考えれば、もっと別の方法があることもよくわかってきました。
ですから、美容クリニックの状況は理解できます。
ただ、お店を出してから1年半が経過しましたが、自分の考え、展望を踏まえた上で、しばらくはこのスタイルを崩さないという結論に至っています。
まぁ、そこに関しては、流れに任せ、最適な道に進んでいきたいです。

働く側の事情も察しながら、利用する側もうまく通いたいものです。
お互い人間ですから、相手の立場について考えようとする姿勢があれば関係も良好になりやすいです。
理解してから、理解される
という言葉もあります。
美容医療はリスクもあるため、ぜひサービスを提供する側の最大限の仕事を引き出してほしいと思います。
そのほうがご自身にとってもプラスになります。

 


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