効果性と生活習慣 〈第126号〉
最近は、雨が続き、常に湿度が高く、洗濯物の乾燥に苦心しています。
本棚に『何かほこりが多くあるな』と感じ掃除をしていると、何だか変な感じがしました。
それは、ほこりではなくカビでした・・・。
改めて、こまめな掃除の重要性(おそらく平均よりまめにしていたつもりでしたが)と、気温や湿度の調節に関心を持ちました。
人生で初めて除湿器も買いました。
健康や美容に関しては、常々「効果性」について考えます。
お客様受けが良いのは、短期的かつ目に見える施術効果だと思いますが、
それを発揮するためには、そもそも心身の健康が基礎にないといけない、と考えています。
これは、よくお客様に話すことで、例えば、
週1回2時間施術を受けたとして、1週間は、168時間だから、施術以外の166時間はご自身で管理していただくことになる。
特に、ニキビ、痩身の場合は、その成果が顕著に出る。
施術を受ける時間の比率は圧倒的に少ないです。
私自身、高校3年生になり、ニキビや脂漏性皮膚炎で悩み始めるまで。
また、残されたわずかな期間で大学合格するためにはどうしたらよいのか、と必死になるまで。
自らの生活習慣について考えることなんて一切ありませんでした。
夜更かしして、好きなものを食べて、好きなものを飲んで、体のメンテナンスも足りてない。
それでも、大きな問題を感じてなかったので、何も変えようとも思っていませんでした。
悩みの力は大きいです。
毒にもなれば、薬にもなります。
高校3年生の私は、それを良薬に変えることができました。
まず、ニキビを治すためには、良質な睡眠を適切な時間帯にしっかりとる。
栄養バランスに気を付け(ここを詳しく書くと、それだけでシリーズが書けてしまうので、今回は簡単に)、
適度な運動、ストレスをため込み過ぎない、また、自分なりのメンタルコントロールのスキル、ノウハウを身につける。
書いていけば当たり前のことですが、多くの方がやっていません。
手術、薬、施術、サプリ、他人などに依存し過ぎる傾向にあると感じます。
高校3年生の時の私は、金なし、自信なし、誇れる実績なし、の状態でしたから、自ずと、大事な「知恵を使う」という選択肢のみに絞られ、
自分ができることに注力することになりました。
・夜はできる限り22時までに寝るようにして、朝は7時までに起床。
・学校では居眠りしないで授業をしっかり聞く。
・家に帰ったら夕飯前に復習。
・休みの日は運動する。
・ビタミンBとCに関してはサプリも併用。
・ジャンクフード、炭酸飲料を減らして、その分、野菜と魚を増やす。
こんなことを考え、実践しました。
これによる一番の成果は、性格が明るくなり、キレやすいところが大分改善されたことでした。
悩みに対する捉え方も少し変わり、忍耐強くなりました。
肝心の肌トラブルは、表面の過剰ケアがあり、大きな変化は出ませんでしたが、生活習慣が人生を変えるという貴重な経験ができました。
テストの点数に関しても、元々が低かったというのもありますが、センター試験の点で言えば、半年で3倍になり、元々の志望校とは違うものの、大学入試にも合格できました。
話を戻すと、本当の「効果性」を追求しだすと、生活習慣のテコ入れまで介入していく必要が出てきます。
こういうことを発信すると、自然と、そういうことを大事にされる方が集まってきます。
意識は高くても、どうしたらよいのかわからない、という方に役立てることが、自分にとってのやりがいになっているのだ、と仕事をしながら考えています。
勉強や練習に終わりはなく、むしろ、やればやるほど、奥深さと至らなさに気づくばかりですが、探求し続けるという姿勢を維持することが最も大事だと感じるので、それを続けていきます。