ニキビ予防〈第85号〉
私は中学生時代から皮脂分泌が多く、ニキビもできやすかったです。
それが本当に悩みに変わったのは、高校3年生になってからだと思います。
今まで見た目を深刻に気にしたことはなかったのですが、多感な時期だったこともあり、何でもないことを大きく捉えてしまったことがはじまりでした。
そして、ニキビだけでなく、広範囲の赤みと眉間の皮むけも起こり(脂漏性皮膚炎)、悩みはさらに大きくなってきました。
ここで、洗顔や化粧水等のスキンケアを念入りにして、日中は、フェイシャルペーパーを使い汚れをこまめにふき取り、日焼け止めも使い、紫外線対策もしました。
今まで乱れていた食生活や睡眠習慣もガラッと変えました。
だけど、良くなるどころか悪化していました。
今考え直すと、この時やっていたことが悪化させた原因だったと断言できます。
この間は皮膚科にも行っていました。
初期のニキビには抗生剤。
できたニキビには抗菌剤(ダラシン)。
内服のビタミン剤。
脂漏性皮膚炎にはニゾラールクリーム。
洗顔量の剤型も考えました。
石けん
フォーム
ジェル
パウダー
ざらつきには、タンパク分解酵素が効果的なのかも・・・と思い、酵素洗顔やスクラブ洗顔も試しました。
角栓のつまりにはオイルが良いのかと考え、角栓づまりを解消するクレンジングオイルを肌の上でクルクル転がしていました(確かに角栓はよくとれましたが・・・)。
こうやって、ニキビや赤みに対して、外から何とかしようと刺激を与え、起こった後から手を打って、ということを繰り返していました。
もし、タイムカプセルで14年前に戻れるなら、余計なスキンケアを全部やめると思います。
現在は、必要最小限がベストだという考え方でやっています(過不足なければ、あとは健康体であれば、その人なりの最も美しい状態になる)。
特に、ニキビができやすいのは10代~20代と若い方が多く、この間に栄養をガンガン補給するようなことは余計だと思います。
そして、ケアをする際には摩擦も発生するので、赤みを悪化させる要素を強化します。
紫外線対策も、適正な範囲で抑えたほうが良く、過剰な分は肌へのダメージとなります。
できたニキビへの対処だけでなく、ニキビができにくい、回復しやすい肌質、体質づくりが重要と気づき、サロンではニキビ予防の観点から色々と話をしています。