休養・運動・栄養 〈第80号〉
小学生の頃から続けてきたバスケットボール。
常に理想を描き、練習もしてきて、成長と成果が見られてきた矢先、自己管理の甘さから可能性を閉ざしてしまいました。
『あの時、しっかり休んでいれば』
『休日前に深夜までゲームしないで早く寝ていれば』
『炭酸ジュースばかり飲み過ぎていたな』
『ジャンクフードばかり食べて、栄養バランスのことを考えていなかったな』
『もっとできることはあったのにな・・・』
と後悔ばかりが頭をよぎりました。
「SLAM DUNK」やNBAを見て、『いつか自分もあんな風に』という将来像も、急に思い描くことができなくなっていました。
トレーニングの世界では、「運動・栄養・休養」の3つが揃わないと、しっかりトレーニング効果が出ないと言われています。
例えば、筋肉トレーニングをしても、筋肉の修復に必要な栄養素、効率良く体を作るために必要な休養をとらなければ、1回のトレーニング効果は薄れてきてしまいます。
個人の趣味であれば、そこまで気にする必要はありませんが、競技スポーツの場合、そういった点をおろそかにすることは致命傷です。
当時の私は、休みをあまりとらず、生活習慣も気にせず、体力任せに心身のエネルギーを削っているだけでした。練習している自分を美化し過ぎていたと思います。加えて、他人から自分がどう見られているかも気にし過ぎていました。今になってみると、どちらもどうでもいいことだったと感じます。
本当に大事だったのは、ライザップから言葉を借りるとすれば、「結果にコミットする」ということだったと思います。
そのために重要だったのは、「適切な休養」でした。
ケガをして、プレースタイルも変わり、消極的になり、その後、選手としては、下火になってしまいましたが、おかげで、考え方が変わり、アイシング(RICE処置)、テーピング、スポーツ栄養などを学ぶ時間が増え、選手のサポートが上手くなりました。
私の人生は、この「不幸中の幸い」に助けられてるような気がします。