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日焼け止め剤選びに知っておきたいSPFとPA 〈第70号〉

日焼け止め剤やファンデーション、リップクリームなどに記載されている「SPF」と「PA」。
SPFは、紫外線B波をどれだけの時間カットできるか。
PAは、紫外線A波に対する防御効果の程度。
を表します。

まず、SPFについてです。例えば、6月5日午前11時天気は晴れ、とします。
私が外に出ていたら約20分後、日焼けによる炎症(サンバーン)が起こったとします。
これがSPF1の基準になります(※)。
SPF30であれば、20分×30=600分
サンバーンが起こるまでの時間を30倍の600分にできるという計算になります。
※最小紅班とも言い、個人差がかなりあります。

次にPAです。シミやシワなどに影響を及ぼします。
こちらは、PA+、++、+++、++++
という表示がされていて、皮膚深部まで届くとされている紫外線A波に対する防御効果を示しています。
日常生活ではPA+、PA++で十分とされています。

「数値が高ければ高いほど優れているのか?」
というと、そんなことはありません
肌質や生活状況、時間帯などに合わせて選ぶことが重要です。
市販の商品を見る限り、数値が高すぎることが気になります。
前回書いたように、強力なものは、塗りづらい、肌を乾燥させやすい、落としにくい、という傾向にあります。
必要なければ使わないに越したことはありません。
ファンデーションや化粧下地に紫外線カット効果がある場合、化粧直しをしっかりして、ムラをなくしたほうが有効です。

商品選びの目安は、
日常生活・・・SPF10~20、PA+、++
屋外でのレジャー、軽いスポーツ・・・SPF20~30、PA++、+++
炎天下でのレジャー、マリンスポーツ・・・SPF30~、PA+++、++++
となっています。
(日本化粧品連合会による)

私の場合、日常生活レベルを越えることはないため、
SPF20前後、PA+かPA++ が適当になります。
丁度良い商品がないため、現在使っているものは、SPF28、PA++です。
塗り心地、白く残らないか、肌に合っているか、洗顔だけで落とせるか、などを基準に選んでいます。
毎年のように新商品が出るため、できる限り、新しい商品はサンプルなどを使い、試しています。
また、顔と体で適したものが違う場合も多々あります。
適材適所で使い分けするとよいです。

いかがでしたでしょうか?
私が見る限り、そこまで強力なものは必要ないのでは?ということがあります。
数値の高さよりも、
・均一に塗れているか
・2~3時間おきを理想として塗り直しているか
ということを大事にして、日焼け止め剤の特性をいかんなく発揮することのほうが重要です。
肌に膜をつくるような感じでしっかり日焼け止め剤を使うことにより、効果が最大限発揮されます。
また、次回触れますが、日焼け止め剤による化学的カットだけでなく、物理的カットも組み合せるとなお効果的です。

 


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