機能性ディスペプシアに対する緩和ケアの実際
機能性ディスペプシアに対する緩和ケアの実際
こんにちは。
ルクレクサ®の鈴木です。
今回は機能性ディスペプシアについて書いていきます。
薬(漢方薬)、生活習慣改善など日頃から頑張っている。でもなかなか症状が改善しない。他にできることがないか探している。
このように悩んでいる方のお役に立てば幸いです。
CONTENTS
1.機能性ディスペプシアとは?
・みぞおち(心窩部)に痛み、違和感を感じる
・みぞおち(心窩部)にやけるような感覚がある
・食事をした後、胃もたれがする
・少量食べただけで胃がもたれてしまう
このような症状があるにも関わらず、胃カメラなどの検査を受けても異常が見つからない場合、機能性ディスペプシアと診断される場合が多いです。
◇機能性と器質性の違い
機能性は「はたらき」に不調があることを言います。
器質性は目に見える異常があることを言います。
例えば、
1)胃に潰瘍(かいよう)や強い炎症が見られる(→器質性)
2)胃に目立った異常はないが、胃の動きが悪い、感覚が過敏になっているなどの理由で不調を感じる(→機能性)
機能性ディスペプシアは胃腸に目立った異常はないけれど、不調を自覚している。
このような状態になります。
2.まずは病院で検査を
私は、機能性ディスペプシアと診断された方に対して、鍼灸マッサージ、エステ、整体、生活習慣指導などの緩和ケアをしています。
まず最初にやっていただきたいのが、病院(消化器内科、胃腸科)で検査を受けることです。
なぜなら、現在のお腹の不調が、胃がん、胃十二指腸潰瘍、その他の内臓の不調などの病気によるものが原因になっている場合があるからです。
その可能性を除外することから始めていきます。
命に関わる病気が裏に潜んでいないことがわかれば安心することもできます。
またピロリ菌が原因とされるヘリコバクターピロリ関連ディスペプシアの可能性もあるため、そちらについても検査してもらうことをオススメします。
3.検査を受けても異常がなかった場合
ここで機能性ディスペプシアと診断されることがあります。
薬物療法、生活習慣改善に取り組む方が多いです。
アコファイド(アコチアミド)、ガスター、タケキャブなどの内服薬。
六君子湯(りっくんしとう)などの漢方薬が処方される場合があります。
加えて、
・脂肪分の多い食事を控える
・ゆっくりよく噛む
・ストレスをため過ぎない
などの生活習慣改善をしていきます。
こういった方法で効果が出れば問題ありません。
ただ、半年以上たっても、あまり改善が見られないという場合
『本当に大丈夫なのだろうか?』
『このままずっと続くのだろうか?』
『できれば薬を飲み続けたくない』
と不安や心配が出てくる方もいらっしゃると思います。
また、機能性ディスペプシアでお悩みの方は、経験上、
真面目、神経質、将来の不安を抱えやすい、緊張しやすい、常に何かをしていないと落ち着かない、自己肯定感が低い傾向にある、過去のトラウマを抱えている
などの特徴が見られることが多いです。
※ただし個人差が大きいです
4.機能性ディスペプシアの症状緩和ケアの実際
薬も飲んでいる。
できる限り生活習慣も改善している。
なのに症状が一向に改善しない。
そのような方は症状の緩和ケアとして施術を受けることも有効な選択肢のひとつになります。
〈機能性ディスペプシアの原因として考えられるもの〉
1)胃の動きが悪い
2)胃、十二指腸の知覚過敏
3)過度なストレス、トラウマ
4)食生活(脂肪分が多い、辛いものが多い、早食い)
5)完璧主義(性格的なこと)
これをさらに細かく分解して考えます。
例えば、
・自律神経の乱れ(交感神経が強く働き、胃の動きが悪くなっているのではないか)
・なぜストレスを感じやすいのだろうか(悩みの原因について一緒に考えてみる)
・食事はどのように気をつけているのか(詳細まで確認してみる)
・呼吸リズムの確認(呼吸が浅く、ペースが速いと交感神経が高ぶり、胃の働きが悪くなる可能性があるため)
・よく眠れているか(睡眠の質改善が必要かどうか)
など、お客様の話をうかがい、できる限り日常生活に落とし込んで考えていきます。
また、個人の価値観や今日までの人生についても会話から推察していきます。
これによって、その方に合ったプランをオーダーメイドで組み立てます。
5.プランの一例
1)ドライヘッドマッサージ
疲労、ストレスの軽減
2)首の緊張を緩める
首、肩こりケア。呼吸リズムの調整をします。
3)姿勢を整える
猫背、巻き肩などの悪い姿勢が呼吸に悪影響を与えることがあるため調整していきます。
4)経絡(けいらく)刺激
胃腸に関係するツボを刺激して遠隔的に内臓の働きを整えていきます。
5)鍼治療
緊張、疲労が強い部分。血行が悪い部分に鍼を打ちます。
※鍼が苦手な方は鍼を打たないで別の方法で代用することもできます。
特に胃の働きに関係する足のスネ部分に鍼をしていきます。
ここに鍼を打つことによって胃の働きが高まるという研究結果も出ています。
6)フェイシャルマッサージ
疲労回復、ストレス軽減。見た目を整えてメンタルを向上させる。
こういった施術を90分から120分にまとめて提供していきます。
6.少しの前進を認めてあげよう
機能性ディスペプシアは、人によっては長く付き合うことになります。
「治った、治らない」「白か黒」「100か0」など2つの軸だけで判断すると、症状が辛い時に落ち込みも激しくなると思います。
『昨日よりちょっとだけ良くなった』
『今日はごはんがよく食べられる』
『症状と長く向き合えるメンタルの強さが手に入った』
「前よりも何かイイ感じだね」と家族や同僚から言われるようになった
このような小さな前進を見つけ、自分をほめてあげることも大事です。
例えば、疲れやストレスが10,000までたまっていたとします。
それが、施術やセルフケア、薬によって、2カ月で9,500まで減ったとします。
この間に500の疲れやストレスが減った分、状態が良くなっています。
常に良い変化ばかりではありませんが、上下しながら確実に前進していきます。
あとはこれを繰り返すだけです。
・食生活の改善
・自らの思考回路の見直し
・ストレスを感じる環境から変えていく努力
こういったことは人生を根本から良くしていくための行動でもあります。
だから、機能性ディスペプシアの改善プロセスは、そのまま人生改善プロセスともなっています。
大変なこともありますが、人生を良くする絶好の機会とも捉えられるのではないでしょうか。
今回は機能性ディスペプシアの緩和ケアの実際について書いていきました。
ご参考になれば嬉しいです。
施術をご希望の方には初回体験メニューも用意しております。
ご予約は、以下のページから受け付けております。
【 このブログを書いた人 】
鈴木健太
ルクレクサ®代表
スポーツインストラクターを目指すも、
高校3年生の頃に、
ニキビ、脂漏性皮膚炎、ヒゲ
で悩み、美容に興味を持つ。
大学では、スポーツ科学、健康について学ぶ。
遊びを犠牲にしてバイト漬けの日々。
外見の悩みを解消するために大学4年間で使った金額は400万以上。
その後も健康や美容に5000万以上投資する。
机上の空論ではなく、実体験、現場の声をベースにした発信が注目を集め、日本全国からのお問い合わせ、ご予約も増えている。
顔の黄金比率に整えるトリートメントを駆使し、
改善が難しいシワのケア、老化予防、若返りを希望される方の対応を日々している。
自らも、
重症ニキビ、ニキビ跡、脂漏性皮膚炎などの肌トラブル。
30代前半での老け込み。
などで深く悩み続けた経験がある。
『同じように悩む人の役に立てる志事をしたい』
と思い、大学卒業後、男性では珍しいエステティシャンに。
大手エステで7年働き、エステの本場パリにエステ留学。
帰国後、2013年9月に独立。
1年目は、大手企業のやり方を真似て、
自分のやりたいことをやって大失敗。
夢を叶えたつもりが地獄へ落ちる。
失敗を認め、お客様の要望に応えるために改善を続ける。
現在は、
・スポーツ
・エステ
・整体
・鍼灸マッサージ
・分子栄養学
を応用した独自メソッドで、
顔だけでなく、心と身体を調律する「黄金律トリートメント」
を静岡にて提供している。
◎トータルエステティックアドバイザー
◎鍼灸師
◎あん摩マッサージ指圧師
◎認定整体師
◎機能訓練指導員
2012エステティックコンペティション 東海地区代表 日本3位
全日本鍼灸学会賞
鬼木医療学園賞
パリエステサロンにて小顔形成術、痩身技術開発
ひばり薬局専門相談員(東洋医学、美容)
株式会社ふたがしら外部講師
静岡県静岡市葵区鷹匠
ルクレクサ(静岡美容鍼灸)