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自らの肌トラブルを受け入れる〈第163号〉

本日は消化と吸収の講義を受講後、お灸の実技。その後、施術でした。
勉強と仕事の両立は大変ですが、相乗効果によって成長が早くなるのも事実だと感じるので、しばらく続けていきます。


〈第163号〉自らの肌トラブルを受け入れる

ニキビ、脂漏性皮膚炎コースで来られた方に安易に言わないようにしていることがあります。
それは、
「良くなりましたね!」
という言葉です。

私自身が、自らの心理状況を追いかけ、記録し、さらにお客様と接して感じることは、

悩んでいる方は、白か黒かで判断しやすくなるナーバスな状態になりやすく、ちょっと良くなったくらいでは納得しない、ということです。

人によっては、過去を美化するあまり完璧主義に陥り、ちょっとした自分の変化を認めてあげられず、
「まだまだ全然です」
とおっしゃる方も多いです。

ルクレクサでは、初回(もしくは2回目)に写真を撮り、その後も数カ月ごとに写真を撮り、比較していくようにしています。
写真上は劇的に改善していても、ご本人が納得されないことが多くあります。
私は、この場合、お客様の主観が真実、と考え、できる限りのことをやっていきます。

ニキビ、脂漏性皮膚炎の原因の一つに、精神的要因、性格なども挙げられると思います。
大抵の場合、気の優しい、神経質気味、一所懸命、真面目、ゆえに悩みやすい、という要素が存在しているケースが多いです。
社会的には褒められることですが、それが、本人を苦しめているということもあります。
個人的にはこういう方は好きです。
だからこそ、ニキビ、脂漏性皮膚炎ケアコースができるのだと思います。

遺伝、先天性疾患などを除き、その結果には然るべき原因があります。
ただ、肌トラブル=「悪者」という図式で考えるのは少し待っていただきたいです。
解釈を変えると、

・脂漏性皮膚炎が悪化してきた→ 疲れているのかな→ 少し休息も必要か。ビタミンB群を補うか。

・右頬にだけニキビが増えた→ そう言えば2週間前に髪型を変えて、前髪がいつもかかっているな →明日は前髪の流し方を変えてみよう。アップにしてみよう。

・口周りにニキビがよくできるな・・・→ そういえば、よく手で口元を触る癖がある→ 手で触るのを減らそう。手をしっかり洗おう。

など、
それまで自分が知らなかったことに気づき、どう対応するか
ということを肌トラブルを通して考えることができます。
これは、悩みがなければ決して生まれなかった発想です。
そして、それがなかったら、その心の痛みもわからなかったはずです。

苦しみの渦中にある方にとっては、なかなかわかりづらいかと思います。
そこで、次回は、私が5年間、ニキビ、脂漏性皮膚炎で悩み続ける中で、考え方が一変した出来事を紹介していきます(またシリーズ物になりそうな・・・)!